- ゆめのたね
郷間加奈子:地域との繋がりが日本の健康へ
2018年4月17日&24日 火曜日の朝 8:00〜8:30 ゆめのたね放送局 関西チャンネル 「おかげさんのなんくるウィークリー」は、シナプソロジー普及会のディレクターとしてともにシナプソロジーの普及や介護予防を地域に根付かせるための活動を勢力的に取り組んでいる郷間加奈子さんをお迎えしました。
チャレンジを続けるパワーはどこから?
今回のゆめのたねは、沖縄スタジオで初めての収録となりました。大阪よりこぢんまりとしたスタジオで妹のようなお母さん(というよりオカンかな?)のようなかなちゃんこと郷間加奈子さんとトークをしました。
かなちゃんは、東京と沖縄に「あいのわ」という通所リハビリ型デイサービス施設を運営し、今年度はさらにケアプランセンターも立ち上げて、地域の介護予防から介護のサポート、地域リハビリへと展開を拡げています。
さらに、昨年、理学療法士の資格も無事に習得し、医療と介護、フィットネスをつなぐ担い手として活動するパワフルウーマンなのです。
もともとルネサンスという大手フィットネスクラブの社員だったかなちゃん、社内で介護予防事業に本格的に取り組むときのメンバーになるための試験に果敢にチャレンジ!
それが、今日の仕事につながるきっかけだったとか・・・
そして、地域を支える健康政策において、水際で行われている介護予防の事業に本格的に取り組むためには、自分自身がもっと病気のこと、治療のことを含め医療の知識と情報、スキルを身につける必要がある!とここでも理学療法士に果敢にチャレンジ!
かなちゃんのストレングスファインダー(強み資質)の中にある「包含」という資質。全ての人に健康の機会を与えたいというこの想いが、かなちゃんのチャレンジ精神を築いているのでしょう。
地域包括ケアは「いちゃりばちょーでー」
かなちゃんのルーツには、沖縄の血が流れているとのこと。またお母さんやご兄弟家族が沖縄に住んでいることから、沖縄の糸満市でデイサービスを運営することになったようです。私も、その場所をお借りしてセミナーをさせていただきましたが、目の前が海。素晴らしいロケーションの素敵な施設です。
かなちゃんが好きな「いちゃりばちょーでー」という沖縄の言葉は、「一度会えば、兄弟」という意味だそうです。
地域包括ケアを推し進めていく上で、この「いちゃりばちょーでー」という考え方はとてもぴったりはまる考え方だと私も思います。今まで介護は、家族の中では奥さんが担っていたり、介護施設の人がやるものと一部の人のものでしかなかった・・・でも2025年問題を考えると三人に一人が高齢者。そういった意味では、「一億総介護予防」として取り組まないと、高齢者を支える社会にならないということです。だから、みんな身内感覚で・・・
そのため家族だけで取り組むのではなく、地域で、街づくりとして取り組む問題ということなのです。まだまだ地域包括ケアはスタートしたばかり、私たち運動指導者もこの意識を持って地域や街の健康づくり、介護予防を考えていく必要があるということなのです。
そう言った意味では昔の大家族や村の考え方が求められているのかもしれません。
実際、かなちゃんと喋っていると自分の身内以上に親族感を感じることがあります(笑)
恩返しより恩送りへ
かなちゃんが高齢者と接する中で、「高齢者の方との会話がとても役に立つ!」と言っています。
自分の軸がしっかりしてくることとたくさんの経験や知識に基づいたアドバイスをもらうことができるということでした。高齢者の方は、自分たちに何かをしてもらいたいというより、自分たちが若い人たちのために何かをしてあげたい、役に立ちたいという想いが強いとの事です。だからこそ、耳を傾け、深く頷き、手を添えていくことで高齢者の生きる場所が生まれてくるのでしょう。
高齢者の方のそんな思いを、私も次世代の若い人たちに届けて行きたいと思います。恩返しではなく、恩送りをしていくことが、高齢者の方々が喜ぶことのようです。やがて自分もそうなるんだろうな〜〜と・・・
かなちゃんが、経験の中で大切にしていることは、「高齢者を10把一絡げにしない!」ということ。一人一人の高齢者の方の人生というストーリーがあり、いろんな想いや考えがある。だからこそ、一人一人の人に声をかける必要がある。それは、一人の力では難しいこと、だからこそ地域とのつながりを作っていくことが大事なのだと。「一人が声をかけたことから、一歩が始まるんだ!」ということを熱く語ってくれました。
次回の予告
次回は、5月1日と8日になります。毎月1週目と2週目の火曜日は、私の一人トーク。
ドイツの視察報告とそれを通して気づいたお話をしていきます。
上記ロゴをポチッと押したら、「ゆめのたね放送局 関西チャンネルへ」火曜日の朝8:00〜8:30「おかげさんのなんくるウィークリー」をお聴きください。