- 尾陰ブログ
コミュニケーションを考える4時間
大阪スポーツ・みどり運動指導者セミナー1回目
2023年2月4日(土)立春の今日
毎年ご依頼いただく、一般財団法人大阪スポーツ・みどり財団主催の運動指導者セミナーは今月2回開催されます。
その1回目「運動継続のためのコミュニケーションのコツ!!~参加者への対応力は、言葉力を磨く〜」が開催されました。
昨年の受講者の方からのアンケートをもとに、決まった今回のテーマ「コミュニケーション」
テーマがテーマだけに、興味はあってもリアル対面講習会に「優先順位をもってきてくれるかなぁ〜」と思っていたら、13名の方が集まってくださいました。
自己紹介から始めよう!!
「コミュニケーション」 がテーマだけに、印象的に話す自己紹介のワークからスタート
①自分の名前
②活動場所、地域
③どんな仕事をしているか?
3つを相手に伝えて、違うチームの人に自己紹介を受けた人のことを紹介するワーク
今聞いたばかりなのに、すでに活動場所が思い出せなかったり、どんな仕事かうまく言えなかったり・・・
次のドリルで
④自分のことを特徴づけて説明する
「○○が得意な〜です。」「△△をやっていた〜です。」
記憶に残りやすい、イメージがつきやすい自己紹介で一気に笑顔が溢れ、話が弾み、場が和んでいきます。
見知らぬ人とコミュニケーションを始める時には、このアイスブレイクできる自己紹介がポイント
TWY(楽しく・わかりやすく・役にたつ)で話す
T・・・楽しい話題、興味のある話題
W・・・分かりやすく、明確に、イメージできるように、ポイントを絞って
Y・・・ためになる、役にたつ、メリットのある、納得できる
TWYを意識して、1つの地図を見ながら、小学生の子どもたちに伝えるように話をしてみるワーク
指導者が分かりやすく話すと、運動教室の参加者は集中力が維持しやすかったり、運動への取り組みが積極的になったり・・・
たった1枚の地図をどのような手順で話すとTWYになるか?みんなで考えてみました。
意外とできるようで、難しさを感じます(^^;;
話の構造化
相手に何かを伝えたい時に、相手の脳にどんなことをイメージさせるか?どんな気持ちにさせるか?
そのためには、話を構造化すること、組み立てを意識します。
●三段法
●SDS法
●PREP法
それぞれいろんな構造化の方法を使って、運動指導現場をイメージしてワークを積み重ねます。
ハムストリング(腿裏)のストレッチをどのように分かりやすく説明し、実践してもらうか?
2人組でシェアをすることで、自分では気づけなかったいろんな視点が手に入ります。
スムーズに進める指導の手順
運動指導時に、説明が長くなりすぎたり、参加者を混乱させた経験はありませんか?
運動の現場では、参加者が
Step1:興味・・・動きたくなるように
Step2:安心・・・安全に動けるように
Step3:達成感・・・効果や手応えを感じられるように
Step4:モチベーション・・・またやりたいと思えるように
指導の手順は、レイヤリングという1つ1つ指導の言葉を積み重ねるように伝えていきます。
その時に動きの説明をレイヤーするように、参加者の気持ちのレイヤーも重要です。
つまり、感情のレイヤリングです。
質問への対応力がコミュニケーション力アップにつながる
運動指導中に参加者から質問が来たときは、コミュニケーションが広がる、深まるチャンスです。
質問に応えるだけでなく、参加者が望む目的、意図に沿った対応が必要です。
とかく、質問を受けるとすぐに答えようとする意識が働き、答えを探しがちです。
でも、本当に質問をした人は単に答えを求めているのでしょうか?
大切なことは、勇気を出して質問をしてくれた人の気持ちに、考えに寄り添うこと。
そのために相手をよく洞察し、傾聴し、相手の求めるところにアドバイスをしていくことです。
アドバイス(advice)の語源が、「見る」ということからもわかるように、有益な助言や意見をするためには、状況や個人に合わせることが必要ということになります。そのための洞察力を磨く必要がありますね。
マスクが無くなると伝わること、伝えることがもっと豊かに
もうすぐマスクを手放すことができそうですね。
マスクを取り除くと、参加者の表情を汲み取ったり、こちらの意図や思いもきっと伝えやすくなると思います。
この3年間で、マスクのある生活の中でも様々な工夫をして、運動指導現場を守ってきた方々、さらに今年は本領発揮して、運動に取り組む人をサポートしていきましょう!!
ご参加くださった皆様、ありがとうございました。
*「コミュニケーション」に関する研修やセミナーを希望される方、相談をしたい方は、遠慮なくお問い合わせしてくださいね。
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